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ごったんで〜す!
その76.豚丼一番 様
2025.09.25

「豚丼」といえばその名の通り、豚肉を焼いてごはんに乗せた丼物。甘じょっぱいタレで香ばしく焼いた豚肉丼というのが一般的でしょうか。豚丼って昔からあったっけ?と、たまに疑問に思うしょくたんですが、諸説あるものの豚丼の発祥は1933年創業の帯広市にあるお店という有力情報があります。高級だったうなぎの丼をお手頃な豚肉にして甘辛のタレで仕上げたそうです。

今回訪問させていただいたお店はSNSで「一風変わった話題の豚丼」として紹介されていたその名も「豚丼一番」様。本店は美味しいもののメッカである北海道・帯広!つまり豚丼発祥の地といわれる帯広!あとは東京都内の一カ所にしかお店が存在しないという希少な存在なのです。それは気になる!なんといってもこのお店、ただ普通の豚丼を提供するというけではなく「え!?」というプラスαを用意しているお店なのでした。


というわけでやってきました!このお店とあとは北海道まで行かないと食べられないというレア感!商業ビルの中ということもあってかド派手に飾り立てはしていないものの、北海道感がバッチリと表現されています。着いて気が付いたけれど昼は豚丼、夜は居酒屋さんっぽいですね。

ランチタイムを外しても満席!お店の外にもテーブルが出されている~!大盛況ですね。



おひとり様カウンター席に通されました。混んでいても一人だとだいたい早く入れるので助かります。それにしてもめっちゃ暑いぞ!冷房の効いた店内なのになぜ?と、思ったら目の前のガラス張りの厨房の中では炭火でお肉が焼かれている!暑いはずだ!
近すぎて写真は撮ってませんが、高温の厨房で働く職人さんの方々は暑いなんてレベルではないのは一目瞭然。皆さんテキパキと動いていらっしゃいます。


メニュー表はパウチをリングで留めたシンプルなタイプ。豚丼のお肉の種類は特上、国産帯広豚丼の2種類があり、さらに「ロース」「バラ」と分かれ、枚数によって価格が変わる方式。ラーメンもあるようですがメインはやはり豚丼!ホームページによると食肉加工卸会社さんが運営されているお店だそうです。豚丼の秘密は後程ご紹介するとして…まずは注文!


ということで待つことしばらく。
「ミックス(ロース・バラ)豚丼」です!ロースかバラか迷って選べないしょくたんのような人向けのメニューですね。素人のしょくたんには見た目でお肉の種類は判断できませんが、良質な脂身が多い方がバラのようです。


少し焦げ目がついた大きな豚肉がたっぷり!「美味しそう~!」以外の言葉はどこを探しても見つからない!このお肉の煌めき!タレの甘い香りも広がっています。早速いただいてみましょう!


お肉がとにかく大きい!そして豚丼によくある薄切り肉かと思いきや、結構な厚みがあるのです!食べ応えがありそうな感じ…早速ぱくり!これはロース?分かんないけどいいや。

甘じょっぱいこのタレ!そして厚みを感じさせないお肉の柔らかさ!ごはんと一緒に食べたいけれどお肉が大きすぎ~!嬉しいけど困るけど…嬉しい!


さて、半分ほど食べ進めていったところでこの「十勝一番」様の秘密をお伝えしなくては!

秘密はコレ!お茶じゃないですよ。
はい、そう!出汁なのです。



「出汁」といえばこの「ごっ舌で~す!」でも良く登場しますが、まさかの豚丼に?
でも美味しい&美味しいなので味の保証は折り紙付き!…のはずなのですが。しょくたん初耳です!豚丼に出汁とはいかに!?

と、ゴチャゴチャ言ってる場合ではない!出汁豚丼、早速いただこうではありませんか。急須の中には香り豊かな出汁がたっぷり!





豚丼だけでも店名の通りに「十勝で一番」!に輝くであろう味ですが、ここで出汁が登場することによってどのようなコラボレーションが生まれるのでしょうか!
急須から注がれる出汁は美しい黄金色!鰹と昆布から抽出した上品な出汁でいただく豚丼茶漬けの出来上がり!

しょくたん、実は一抹の不安もありました。甘じょっぱいタレで完璧に味付けされた豚丼に出汁をかけちゃうと味が薄まってしまってガッカリな感じにはならないだろうか?せっかくの豚丼が変わり果てた姿に?…とかは勘弁していただきたい!後戻りできませんから。



というわけで早速出汁バージョンをいただこうと思います!



こ、これは…!!
豚肉にしみ込んだ甘じょっぱタレの風味は生きたままで出汁の豊かな風味が口いっぱいに広がる新感覚!「美味しい&美味しい」が完全に再現されています!

豚丼だけでももちろん抜群に美味しいのですが、途中から味変…いや、これはもう全く新しい食べ物へ変化を遂げた!!まさにミラクル!老若男女を問わず絶対この味は好きだと思います!

完食して店を出たときに気が付いた。外国語メニューも存在していたことに。
海外の方もSNSを通じてお店を訪ねてくることも多いのでしょうね!



「十勝一番」様、ありがとうございました。

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