食に特化したクリエイティブカンパニー HIRASAWAは、食品業界に携わる全ての方々へ敬意を払いつつ、社会的責任のもと、創造や変化に“デザインの力”で世界へ貢献します。

ごったんで〜す!
その11.HATTIFNATT様
2024.03.21

「まるで絵本の中の世界みたい!」なんて表現がよくありますよね。イメージするのは「木漏れ日が溢れる森」「かわいい動物多数(小鳥・りす・うさぎ・鹿)」「白い水玉模様の赤キノコ(でかい!)」などなど。

「そんなカワイイ森に迷い込んでみたい!」なんて小さい頃から夢見る少年少女が多いとは思うのですが、実際の森ってなかなかハードルが高かったりしますよね。トイレもないしコンビニもない。毒ヘビがいるかもしれないしスズメバチの巣があるかもしれない!ふわっとしたエプロンワンピースを着て赤い頭巾を被ってカゴを持ってルンルン行く場所ではなく、その道のプロじゃないと「本気の森」で楽しむのは難しい!

「童話の世界」なんてやっぱり夢のまた夢。なんてあきらめていたメルヘン少女しょくたん。だがしかし、東京の吉祥寺にまさかのメルヘンの森を発見したのでした!その名も「HATTIFNATT」様。

吉祥寺駅駅から歩くこと数分。住宅街の中に突如現れるメルヘンの森の中にある一軒家!
こ、これは一体…。

ビジュアルに圧倒され、色々と手順を忘れそうになる~!まずは店頭チェック!
テイクアウト用のケーキの看板もカワイイ!木枠は手作りなのでしょうか。建物の雰囲気にもマッチしています。そして壁にも木を使った黒板風のメニュー。植物が生い茂りまさにここは森!本当に住宅街?と、辺りを見回すとやっぱり住宅街なのでした。

さて、気を取り直して小さなドアから身をかがめて入店!ホントに入口のドアはとても小さい!これはもしや森の妖精さん用では!?1Fはキッチンスペースになっており、2Fへ上がってくださいと伝えられます。

上がる途中からすでにメルヘンは始まっていた!ちょっと急な階段を上がっていくと、これまたかわいらしいドアが見えます。そっと中へ入っていくと…

森っ!!!メルヘンの森っ!!!夢に見た森~っ!!!

そう!この都会の真ん中にメルヘンの森が現れたのでした。壁面に描かれているのはまさに絵本の中の世界!丁寧に描かれた世界観はまさに圧巻という言葉に置き換えられるほどの「おおお~!」という迫力!なんというかわいさ!
Cawaiiii!!!(カワイイJapan!)
大人のしょくたんですら腰を抜かすほどの驚きと感動を覚えたので、チビッコ達なら狂喜乱舞の大騒ぎになりそうですね。

古民家をリノベーションしたようですが梁もデザインの一部として上手に使い、三角旗のガーランドを飾ったり小物を吊るしてみたり。かわいい空間の演出に一切の抜かりなし!

椅子には毛糸で編んだクッションが付けられていて、これまたなにもかもカワイイ!まさにこれは森のオシャレきのこ!

しょくたん、キョロキョロと目線も定まらず、みるからに初来店のお客さん感丸出し!きっとその様子ですぐ分かるのでしょうか、店員さんがある程度の時間をおいてから良いタイミングでオーダーの説明に来てくださいます。

お!ここもQRコードでした。しょくたんがこの企画をはじめてから3回目のQR。スタンダードになりつつあるのでしょうか。


お待ちかね!メニューブックやその他おすすめメニューも素敵なのでご紹介します。

メニューブックはお店の雰囲気に見事に融合した絵本のようなデザイン。ページを開く楽しみがありますね!

料理写真と説明を載せたシンプルなタイプ。小さめの文字と映え写真で構成されていて全体的に「かわいい!」という言葉がピッタリのメニューブック。パウチ加工などを行わず紙のメニューブックに徹底しているところが絵本感に繋がっていますね。

おすすめメニューやランチセットは1枚ものなので強度があるパウチ加工。リング留めはめくる楽しみもありますね!

傍らにそっと置かれた木製のスプーンはなんとテーブル札!会計時にはこれをレジに渡すそうです。なんともメルヘンチックな演出!今どき風なQR決済をしながらもアナログな心遣いがお店の雰囲気を壊さないのですね!

さて、無事にQRでの注文も終わり、改めて店内の撮影をしたいと思います。他のお客様や店員さんの顔や姿を写さないこと、迷惑行為をしないことを除けば基本的には店内の写真撮影やSNSへのアップはOKです。

どこもかしこも“ かわいい ”が満ち溢れた店内ですが、特におすすめはトイレ!
WCマークの小さな扉の向こうにトイレと手洗い場があります。これも妖精さんサイズでかわいい~!

と、あれこれ撮影しているうちに食事が提供されました。なんと、1Fのキッチンからエレベーターならぬ滑車で食事が移動するという、森の中のキッチンのようなかわいらしいシステム。店員さんが一生懸命に滑車を引っ張っていらっしゃる姿がなんとも言えずメルヘン!!(実際はなかなかの力仕事だと思います…)

オーダーしたのは「野菜たっぷりミートペンネ」です。あつあつのペンネのお皿の下には見覚えのある手編みの毛糸の敷物。椅子の上のクッションとお揃いですね。かわいい…。なにもかもかわいい…。かわいいって言葉が止まらん。助けて。

と、色々と感激しているうちにアツアツが冷めてはいかん!早速ご紹介。

「こんな素敵なお店なら食事はオマケ程度じゃないの~?」なんて一瞬でも思ってしまった人!!きっとその言葉を反省することでしょう。

優しい味わいのミートソースにクリーミーなホワイトソースが層となっており本格的!かき混ぜて食べて下さいという店員さんの説明に従いまぜまぜ…!

こ、これはなんと…混ぜ合わせることにより、よりまろやかにクリーミーに変化したペンネに変身!アツアツのペンネが美味しい~!しょくたんが苦手な野菜もたくさん入っていたようですが、良い意味で全然気が付かない!ミート&クリームに包まれて野菜のクセや匂いが感じない!これならば野菜嫌いのチビッコでも大丈夫。知らない間に食べちゃいます!おかあさん、おとうさんも安心!しょくたんも安心!HATTIFNATT様はスイーツ類もかわいくいて美味しくて大好評とのことなので、きっとその分のお腹のスペース確保のためでしょうか、ほどよい量でした!

続けてスイーツもいただきたいところですが本日は残念ながらここまで。まったりのんびり滞在したい雰囲気のお店ですが、しょくたんはお仕事中のため早々に帰ることになりました。席札代わりの木のスプーンを片手に1Fのキッチン兼レジへ。

お店を出るとふいに「さっきの時間は夢だったの?」と思うけれど、振りかえるとそこにはあの建物がちゃんとある。

「夢じゃなかったんだ…」

HATTIFNATT様、ありがとうございました。