「ハンバーグは飲み物。」というユニークな店名に惹かれ池袋駅にやってきたしょくたん。若者で賑わうサンシャイン方面とは逆側の出口ということもあり、なんとなく大人の雰囲気!?
徒歩数分と表示される携帯電話のナビを頼りにどんどん路地裏へ導かれる私…。ナチュラル・ボーン・方向音痴の私は不安にかられる。なんとか到着予定時間の倍かかって「ここは本当に池袋!?」というディープな路地にその店はありました!(普通に歩けば徒歩数分です)
店の前に到着して看板を見上げる。これは一体…!ハンバーグが飲み物??
どういうこと!?
まさか…ビールジョッキみたいな入れ物からドロっとした感じの肉を一気飲みとか?まさか…ニャンコの味方であるあのキャッチーな歌のおやつのような…?店頭で不安が押し寄せる私。気を取り直してお店の中の券売機へ。券売機といっても時代は令和。ピッとメニューを選んでピッと電子マネーで会計です。後ろに人が並んでいないことを何度も確認しながら慣れない画面操作をするしょくたん。
店内に案内され座りかけた瞬間、ふと思う。ここは敢えてテラス席ではなかろうか?せっかく外に席が用意されているのにもったいない!もったいないのSDGs!「外、寒いですよ?」と心配してくださる店員さんに頭を下げテラス席へ移動するのであった。
「さ、さむ!」と、震えながら日陰の席に座るや否や「注文が決まったら声かけてくださいね」と、店員さんは笑顔で去っていった!「な、なんのことでしょうか?」さっき券売機でお金を払ったのは幻!?決めるってなんぞや?バリカタとか?マシマシとか?何を?
不安になりながら、ふとテーブルに視線を落とすとまさかのサービスが!これは一体…!?
前菜なのでしょうか?なんかメインディッシュ的なのもあるけど!?と、さらに不安に拍車がかかる!10個もあると迷う、悩む…。そしてシステムがイマイチ分からないまま「豆乳ソーメン」「マーラー冷奴」「マカロニサラダ」というチョイスをしたものの本当にこんなに頼んでいいのか不安になる。思えば来店してから、いや、する前からどんだけ不安なのよ!しょくたん。
おそるおそる店員さんに申告すると「はい、分かりました」と。良かった!手順は合ってた。ガチガチの緊張感がきっと存分に伝わったと思います。
あっという間に前菜?が登場!これがサービスでついてくるなんてすごいですよね!
ではメインディッシュが届くまでは店頭ツールを確認しましょう!
三角看板ではハンバーグ各種の紹介をされていますが、非常に似ている外見なので文字でしっかりと説明がされています。タペストリーも大きな文字で分かりやすいですね。外観がシックな色合いのお店なので「ハンバーグ店」と主張しているあたりが良いですね!
と、観察している間にメインディッシュが到着です!きましたよ!「ハンバーグは飲み物。」
あら?いかにも美味しそうなハンバーグです!
ジョッキではなくお皿に乗っているし、形もしっかりしていますよ。ドロドロ感もない!!
サイドメニューも並べるとなかなかのボリューム感です!
飲み物とはいかに?一体どういうことかと思いながらもひとくち。
じゅわぁぁぁ~と溢れる肉汁!でも脂っこいわけではなく、むしろ高級出汁のような旨さ!うまぁぁぁ~!もしやこれが、この肉汁が飲み物ってこと!?と、思わずブツブツ独り言を言いたくなる気持ちを抑えて、デミグラス&チーズのハンバーグをいただきます!!
なるほど!柔らかい!かといってグチャッという感じもなく。例えるならば「ふんわり&ジューシーィ~」なハンバーグでしょうか(語彙力よ!)。肉肉しい堅めのハンバーグも噛み応えがあって美味しいものですがトロリとしたこのフワフワ感も良いでね~!
と、夢中で写真を撮っているうちにどんどん冷めていくハンバーグが悲しい!これはもうさっさと食べ始めなくては!料理写真の撮影って毎度時間が勝負なのです!まさに一瞬の勝負!アツアツ感やジューシー感、冷え冷え感(アイスなどスイーツ系など)はあっという間にシャッターチャンスが終わってしまうので撮影しながら美味しく食べるって不可能!
ご多分に漏れず私もちょい冷えたハンバーグをいただきます。冬のテラス席を選んだ自分にも後悔の念が…。冷えのスピード感よ。
とはいえ、美味しいものはやっぱり美味しい!もし私がこの場で総入れ歯になってもしっかり味わえる柔らかいハンバーグ!飲み物のごとくスルスルと喉の奥へ消えていきました。
「ハンバーグは飲み物。」様、ありがとうございました。