世に溢れる食べ物の大多数が苦手か食べず嫌いという超偏食の私、しょくたん。だがしかし、数は少ないながらも好きなものも存在するのです。そのひとつが「チーズ」なのです！チーズといえば身近なもので真っ先に思い浮かぶのはスライスチーズではないでしょうか。透明セロファンから剥がす時に失敗すると端や角が欠けてしまう、あのスライスチーズ。1枚じゃ物足りないスライスチーズ。6枚入りを一気に食べきるスライスチーズ（私だけ？）。そんな大好物のチーズが日本の食卓に広がるきっかけとなったのが学校給食ともいわれています。（以下、雪印メグミルク株式会社さまホームページから抜粋して引用）

東京オリンピックを翌年に控え健康増進が叫ばれていた1963（昭和38）年、チーズが学校の給食に採用されます。この時はアルミ個包装10グラムの給食用プロセスチーズ。昔もきっと「休んだ人の分ジャンケン大会」が繰り広げられる人気給食のひとつだったと想像します。この時代に子ども時代を過ごした日本人は給食を通じてチーズを食べて育ち、件のスライスチーズもほぼ同時期に販売がスタートしました。

欧米化により米飯からパンの朝食文化へと移行していったこの頃の日本人には、実に絶妙なタイミングでスライスチーズの登場となったわけですね！当時のキャッチフレーズは「切る手間をカット」でした。男女雇用均等法も施行され女性も外に出て働くことが増え、家事のカットというところでもニーズが合致しています。ちなみに私も大好き 「とろけるスライスチーズ」は後の80年代の商品。かつてのポップアップ式である縦に置いたパンが飛び出すトースターでは成し得なかったとろけるタイプのチーズは、現代の水平にパンを置くトースターの普及により生まれた商品です。今では当たり前のように食べている商品も歴史を辿ると興味深い事実がたくさん。

ではきょうはこの辺で！サヨナラ～！！と、終わるわけではありません。そんなチーズの魅力を後世へ伝えるべく私、しょくたんは立ち上がったのです！

「チーズを美味しく食べて心も体も笑顔に！」というコンセプトを掲げたチーズの未知なる美味しさを五感で楽しむお店「イタリアンとチーズ CHEESE SQAURE AVANTI」様。ホームページによると、 「チーズは栄養豊富なパーフェクトな食材！栄養価は牛乳の10倍！牛乳200ml＝スライスチーズ1枚（20g）と一緒！美味しく栄養をとって美容と健康に◎」と記載されていることからも考えると、超偏食な私の希少な「健康的な好物」に間違いなさそう！

お店は大都会・新宿東口から徒歩すぐ。ビルの7Fです。なんせ場所は駅前の超一等地。三角看板はビルの敷地内のエレベータホール前に置いてあるため少し目立たないけれど「チーズを使ったパスタには自信があります。」という文字が心強いですね。お昼時は混雑覚悟との前情報のとおり店内は予約客と待ち客の方が溢れていました。少し時間をずらしてきたのでさほど待たずに席に通されました。

まずは恒例のメニューブックチェック！

これはなかなかオシャレなメニューブックですね！俯瞰の集合写真もステキ！小物づかいもオシャレ！カテゴリ分けも見やすくされていてフォントも雰囲気に馴染んでいます。マットPP加工はされているもののたくさんのお客様に読まれているせいなのでしょうか、紙製のメニューブックは少々お疲れ気味でした…。パウチ加工よりも高級感・オシャレ感を出したいときには紙にマットPP加工という方法が人気ですが耐久性の問題があることが難点ではあります。最近では「石」を材料にした耐水・耐久に期待ができる「ストーンペーパー」という用紙もあります！メニューのことはぜひHiRASAWAにお問合せくださ～い！（宣伝っ！）

さてさて、待つことしばらく。商品が運ばれてきましたよ。その名も「ボルケーノパスタ」！名前の魅力に押されて注文してみました。

んん？ボルケーノって「溶岩」って意味じゃなかった！？目の前に現われたのはお上品なグラタンのようなドリアのような…。表面はチーズが乗っている感はあるけれど、溶岩のような激しい荒々しい感じはないです。

と、そこでトングを渡されたぞ！

むにっ！

お！表面がむにむにっ！
これは一体！？

びろろろーん！

の、のびるー！大量のアツアツチーズの中からパスタが現れます！まさにこれこそがボルケーノ！やけどしそうな熱さのチーズ溶岩！そしてなんとも言えぬこのチーズの芳しい香り！

そのまま「ガッ」といきたいところを耐えお皿に取り分けていただきます！

とろ～りチーズが本当に美味しい！パスタのクリームソースとの相性が抜群なのは想像に容易いですが、ものすごい量のチーズを絡めても優しい味わいが続きます。どんなに食べてもくどくなく、いくらでも口に吸い込まれていきます！

パシャパシャ写真を撮りながら、アツアツフーフーしながら忙しく食べていると、隣の席に案内されて座られたご高齢のお二人が「それ、美味しそうですね」と話しかけてくださいました。そして私と同じくボルケーノを注文されることに！大都会の昼下がりにこんな素敵な出会いがあるとは！と心がポカポカしました。

すると、そんな私たちの私の目の前を「あるもの」が通過していくではないですか！

こ、これは・・・

テレビで見たことがある巨大チーズ！この中の空洞に熱いパスタを入れるとチーズが程よく溶けて最高のカルボナーラになる、というあの伝説のチーズではないですか！近くの女性グループが注文したようです。茹でたパスタをチーズの中に入れて目の前で調理をしてもらっています。その様子を携帯カメラので撮りまくって盛り上がっています。私と先ほどのご高齢のお二人も目が釘付け！そして全員が思ったことは「次はあれだ！」でしょう。

CHEESE SQUARE AVANTI 新宿店 様、ありがとうございました。