
「幻の○○」という食べ物って昔からありますが、情報が現在のように発達していなかった頃はクチコミ・雑誌・テレビやラジオで紹介された、などでしか知ることはなく、「知る」までがイベントのようなものでした。SNSが浸透してきた昨今では「幻の○○を食べてきた」というところまでがセットですよね。
ある日のこと。その瞬間を10分前からカウントダウンをしながら待機していたしょくたん。実は「治一郎のパンケーキの整理券入手」の待機なのです。「ま、まさかあの!?」ピンとくる方も多いのでは。「幻のパンケーキ」としてSNS界隈を賑わせている「まさか、あの」なのです。
「秒でネット予約が終了する」といわれている幻のパンケーキ。激レアすぎる整理券の発売開始は1カ月前の月初め10時から。「いくらなんでも人気アイドルのコンサートじゃあるまいし」と、しょくたんはやや余裕をかましていたものの一応は時計とにらめっこをしながら3、2、1…とカウントダウン!予約サイトにつないだところ…「なんじゃこりゃぁ!?」と、なったのです!
予定していた日・時間は文字通り秒速で満席、他の候補日もちょっとした手続きをしている間にどんどん埋まっていく!迷っている暇など1秒もない状況!まさか本当に「秒」の単位での勝負になるとは。いや、ちょっと待て!言っちゃなんだけどパンケーキの予約ですよね?1日16食限定と聞いてはいたけれどいくらなんでも!って感じなのですが。
…戦うこと2、3分くらいなのか?で勝負はつきました。全く予定していなかった日、時間で決定してしまいました。それでもきっと「予約できただけすごい!」の部類に入るのかもしれません。しばらくは茫然自失。一体何が起こったのやら状態です。海外アーティストのプラチナチケットでも取ったかのよう。

というわけでやってきたのは「治一郎 KITTE丸の内店」様。
プリンやバームクーヘンが美味しいということで有名なお店ということは知っていたものの、パンケーキをいただく日が来るとは。早速入店したいと思います!


広々とした店舗です。お馴染みの治一郎ロールケーキやバウムクーヘンの他、雑貨も扱っているようです。春らしい色合いのオリジナル風呂敷が素敵!

物販の奥がカフェエリアになっています。大きな窓と高い天井です。

通されたのはカウンター席。どうやら選ばれしパンケーキのお客様の席らしいです。
しょくたんの他にはカップル1組と女性が1名。合わせて4名×4つの指定時間、本当に1日わずか16名の精鋭のみに提供されるパンケーキなのですね。

目の前のオーブンで焼かれているのがパンケーキ!?確かに大量に焼ける感じはしないです。あれ、パンケーキってオーブンで焼くのでしたっけ?
まずはドリンクの注文も兼ねてメニューブックチェック!




ハーフサイズの表紙はビニール貼り、ビニールポケット、ピン留め仕様。カウンターと同色のグレイのメニューブックは上品でサイズ感もいいですね。メニューデザインはシンプル。どちらかというと少なめの写真とテキストでまとめてあるのでスッキリとしています。

スキレットにこんもり盛り上がったあれは…パンケーキですよね?
皆さん、チラチラ様子を窺っています。
入店する前から時間をかけて焼かれていたと思われるパンケーキ、そしていよいよ対面の時です!

きました~!「幻のパンケーキ」がまさに今、しょくたんの目の前に!

この盛り上がり具合、中が一体どうなっているのか気になります。

こんがりキツネ色とはまさにこの色!
これはアツアツのうちに食べないとアカンやつでは?というわけで早速いただきたいと思います!

ナイフを入れてしまうのがもったいないくらいの美しいパンケーキですが、勇気をだしてぶすっと!…すると、なんということでしょうか!中は空洞なのでは?というくらいの手ごたえ。ふわふわなんてものじゃない、これは一体!

スポンジという表現で合っているのでしょうか?これはもうパンケーキの域を超えた違う何かな気がしてきました。触れる度にしぼんでしまうのではないかと心配になるほどの華奢で可憐なそのお姿!ドキドキしながら一切れを取り出します!

空気をたっぷり含んだふわっふわのスポンジケーキのようなそのお姿。苦節何カ月、ようやく貴方に会えました!というわけで早速ぱくり!これは…一体!?

スキレットで焼かれたフワフワ・アツアツのカステラ…のように見せかけて、味と見た目はパンケーキ!なんとも不思議な食感です。ほろっと口の中で溶けてしまうホットケーキなのでした!

表面はこんがりサクッと焼かれていてフワフワとの対比も楽しめます。スキレットのなせる業ですね。

しょくたんが大好きな「ぐりとぐら」という絵本に出てくるような大きなパンケーキでしたが、吹けば飛ぶような軽い食感なのであっという間に完食!
ゆっくり食べたい気持ちもあるけれど、アツアツの温かいうちにいただくのがベストです。
こうしてしょくたんの戦いは静かに幕を閉じました。食べ終わって感じたのは「もう一度食べたい。けれど、プラチナチケットはまだこの味を知らぬ誰かに渡したい」というオトナの気持ち。言い過ぎでもなんでもなく「秒」の戦いを制した者だけが味わえる贅沢の頂点。やはり多くの人に味わっていただきたい!
治一郎 KITTE丸の内店 様、ありがとうございました。
