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ごったんで〜す!
その87.Neo Nice Burger
2025.12.10

ドーナツブームという言葉、最近また聞くようになりましたね。一説によるとなんとこのブームは現在「第6次ブーム」らしいのです。一体いつのまに6次まで…と思い、その状況を紐解いてみました。

まずは第1次の1970年代には「ミスタードーナツ」様や「ダンキンドーナツ」様の登場時。日本の70年代といえば高度成長期。この頃には世界的大手ハンバーガーチェーン店が海外からやってきたり、若者を中心に食のブームは賑やかなものでした。

少し間があき第2次ブームは2003年頃から登場したミスタードーナツ様の「ポンデリング」というもっちりした触感のドーナツ。見た目のかわいらしさも人気になりました。さらに第3次ブームの2006年には「クリスピー・クリーム・ドーナツ」様の登場!大きなドーナツ箱を目当てにしょくたんも当時は行列に並びました!延々と続く大行列に並んでいるとお店のドーナツをまるごと1個とコーヒーが大盤振る舞いされるのも嬉しかった思い出です。そして2013年頃には「クロナッツ」と呼ばれるクロワッサンドーナツが流行。

そして第5次、2022年から現在も高い支持率を維持している「生ドーナツ」です。特に有名なお店は「I’m donut?」様。真ん中に穴の開いたいわゆるドーナツの形ではなく、ふっくらフワフワ丸い生地。中に甘さ控えめのクリームが入っていたり、見た目もケーキのような上品さ。現在も行列必至のお店です。

ちなみに6次ブームとしては、引き続き流行中の生ドーナツや丸亀製麺様のうどーなつ、韓国で人気の「クァべギ」はツイスト状の揚げドーナツ。米粉を使ったもちもちとした食感のものやSNS映えを狙ったトッピングでも話題です。

…と、長くなりましたがドーナツブームはもうかれこれ50年を超えて続いているというわけなのです。
さて、先ほども登場した「I’m donut?」様に話を戻します。お店を手掛けているのは株式会社peace put(ピースプット)様。「I’m donut?」様の他にも福岡県の有名ベーカリー「アマムダコタン(AMAM DACOTAN)」様も有名です。
今回は渋谷にオープンしたばかりの話題のお店「Neo Nice Burger(ネオナイスバーガー)」様を訪ねてみることにしました。名前の通りハンバーガーがメインのお店なのです。

平子良太代表・オーナーシェフが約5年間温めてきた構想から誕生したという「Neo Nice Burger」様。「ファストフードの定番であるハンバーガーは、グルメバーガーが台頭しいつの間にか“気軽に楽しめる存在”から遠ざかり、手が届きにくいものになりつつある。おいしさを徹底的に追求しながらも、もっとカジュアルに味わえる食として再定義したい」という強い思いが出発点。…確かに。今は単体で1500円のハンバーガーも驚かなくなった時代。ドリンクセットを諦めて水だけでいいやということも(切ない!)。



ビルの入り口には「Neo Nice Burger」様のブルーのロゴが!階段を上がり上階へ。

階段を上がるとすぐにオープンキッチンとイートインコーナーが現れます。こちらの店舗では「I’m donut?」の商品も扱っているようなので、集約して作っているようです。いきなり美味しそうな香りが漂っています。

青・白・シルバーのスッキリした未来を感じるデザイン。店舗デザインはフランスの昔のダイナーが着想源だそうです。

入口横にてタッチパネルで注文・決済。もうお馴染みの今どきシステムとはいえ、混んでいると後続に並んでいる人が気になって悩めないのでしょくたんは苦手なシステムでもあります。皆さんお店に来る前にメニューは予め決めてから来るのかしら。鮮やかに去っていきます。

端末から番号札を受け取ると席で待機です。


ふと見るとパウチメニューもそっと傍らに置かれていました。メニューデザインも店内のカラーに合わせてブルー&白。清潔さが溢れるシンプルなデザインです。

席に着くと目の前で調理される様子が窺えます。

「オシャレだな~」と見渡しながら待つこと数十分。やってきました!


包み紙やポテトケース、敷物にトレイに至るまで統一されたデザイン。ノスタルジーを感じるロゴマークも含めて一周まわってこれはオシャレ!平子シェフのこだわりが随所に見られます。写真には撮れませんでしたが店員さんの制服もとても素敵でした。


バーガーは小ぶりなサイズとはいえ、アマムダコタン様のパンを想起させる手の込んだバンズ。パテははみ出すサイズです。サイドのフライドポテトは、北海道産ホッカイコガネを手切りし、1時間以上水に浸けてアク抜きをした後に1時間以上乾燥させ、出汁を少量加えた水を吸わせてから表面に米粉などをブレンドした衣をつけて高温で揚げるといった、こちらも相当手が込んだもの。


まずは定番商品の「ネオハンバーガー」です。ドカンと迫力満点の大きな牛肉のパテはオシャレなお店の雰囲気からは想像もつかないガッツリな感じ。

オリジナルトマトソースと共にガブッと食らいつくハンバーガーです。それにしてもお肉のボリュームがすごい!本当に小ぶりなハンバーガーなのか分からなくなってきました。





もうひとつは「ブロッコリーチーズバーガ」です。こちらも大きなパテがドカン!

どうにか半分に割ってみました。たっぷりチーズの中にはソテーされたブロッコリーがこれまたたっぷり!パテの牛肉がしっかりとした噛み応えがあり、かなりの厚み。もはやハンバーガーの域を超えて高級店のハンバーグを食べているようです!




ポテトもいただいていきます!
「おお!これは」と感激の声が出てしまいそうになるのをグッと堪えます。前述の通りこちらのポテトは出来上がるまでの工程も多く、もうすでにファストフードの「ファスト」ではないこだわり!ハンバーガーの付け合わせという感覚で食べると「えっ!?」と戸惑うこと間違いなし!ポテトだけでも専門店が作れるのでは?というほどの完成された味。

気軽にハンバーガーを食べに来たはずなのに…高級コース料理を食べ終えたような満足感!店内の雰囲気も抜群に良いのでついつい長居したくなってしまいます。

「Neo Nice Burger」様、ありがとうございました。

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