食のクリエイティブカンパニー HIRASAWAは、食品業界に携わる全ての方々へ敬意を払いつつ、社会的責任のもと、創造や変化に“デザインの力”で世界へ貢献します。

ごったんで〜す!
その20. くぐつ草 様
2024.05.22

実はずっとずっと気になっていたお店。吉祥寺の駅を出て賑やかな商店街をしばらく歩くと現れる地下のお店。10年以上、いやそれ以上も前からしょくたんは気になっていました。

なんたってひときわ目をひく老舗感・存在感のお店なのです。移り変わりの激しい吉祥寺を象徴する商店街の中で何十年も前から変わらず営業しているというのも秘密があるに違いない。まずはお店を調べないと!と思ってネットを見ていると「メニューブックが面白い!」という書き込みを発見したしょくたん。これはもうHiRASAWAを代表して行くしかないでしょ!

さっそくやってきました。本当にすごい!入口からしてもうすごいんです。しょくたんが入る時も数人の方がお店の様子を伺っていました。調べによるとお店のオープンは1979年の春。なんと45年も前からあるのですね!入口のオブジェが味わい深くて芸術的です!開店当時からあるのでしょうか。そして目の前には地下へと誘う階段。

お店の名前は「くぐつ草」様。てっきりそんな名前の植物が存在するのかと思いきや「くぐつ」とは「あやつり人形」という意味で「江戸糸あやつり人形劇団 結城座」の劇団員が立ち上げたお店ということでそのような店名になったそうです。実在しない植物を店名にしてしまうあたりも不思議感に満ち溢れています。

早速洞窟階段を降りていくと、賑やかな吉祥地の街にいるいう感覚は消えていき、自分は今どこにいるんだっけ?と分からなくなります!階段の先にはいよいよ…!?

細長い洞窟の中にはランプに照らされた空間が!

どう表現すればいいのかも分からない不思議な空間!何より驚くのがこのお店が45年も前にあったこと。昨今ならば「映える!」とやらで造ってしまいそうですが、まさか半世紀近くも前からこんなに趣向を凝らした喫茶店があったなんて…!

さぁ、これはもうすでに期待大!噂のメニューブックのご紹介をじっくりとしなくてはいけません!

こちらがメニューブックです。まずはこの重厚感にビックリ!!
表紙・裏表紙ともにずっしり重い木です。ザ・ウッドです!焼き印も素敵~!店内の雰囲気に溶け込んでいます!

使い込まれた感があり、とてもいいツヤ感です。開店当時から使われているのかな?と思わずにいられませんでした。

そして中のメニューページも手が込んでいますね。豚皮でしょうか。

古文書を読んでいるような、宝の地図を読んでいるようなワクワク感がすごいです!事前情報があったとはいえ、まさかここまでとは!メニューの商品写真などはありませんが文字だけでアピール感も充分!手描き文字も含めて芸術作品ですね。

綴じは皮紐です。とにかく分厚い!しょくたんが今までで見たメニューブックの中でもナンバーワンに分厚いメニューブックかもしれません。

メニューブックに見惚れてしまって注文を忘れかけていましたが、名物の「くぐつ草カレー」に決定。待ってる間に席の周りを観察。

こちらはもしやメニューブックとセット?と思ってしまうほどのずっしり感ある木の立方体おすすめメニュー。これもまた長年使われているような味わいがあります。木は経年劣化も楽しめる素材!というのを見事に表していますね!ステキ!

洞窟の壁はくり抜かれてどんぐりやまつぼっくりが飾ってあります。

と、あれこれ眺めている間に「くぐつ草カレー」が登場!

ホームページによると、約10種類のスパイスを炒って麻袋に入れて一日がかりで煮込むという名物カレーとのこと。確かに香りが特徴的。早速ひとくちいただきましょう!

おお!…辛い!いや辛いという表現ではないような。スパイスの風味が強めなのでスパイシーという表現が近いかも。ご飯の上のレーズンの甘さに助けられながら食べ進めます。牛肉がホロホロに柔らかく煮込まれていて美味しい!

玉ねぎも煮込まれているとのことなのでその甘味も辛さを少しマイルドにしています。辛いのですが「こりゃきつい!」という辛さではなくクセになる辛さです。開店以来変わらず何十年も親しまれているカレーというのが分かります。まさしく唯一無二です。この味を求めて長年通われている方も多いというのも良く分かります。

店内の雰囲気にも負けない特徴ある「くぐつ草カレー」とメニューブックのインパクトに衝撃を抑えられないしょくたんでした。想像を遥かに超える素敵なお店でした。

くぐつ草様、ありがとうございました。

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